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A.HOUSE

敷地 埼玉県入間市
用途 専用住宅
設計 吉田 明弘 ⁄ STUDIO AK
施工 赤岩工務店 ⁄ 斎藤材木
竣工 2005.10

築20年の2階建て住宅の1階部分の改装計画です。
クライアントの希望でもともと和室と洋間に別れていた2つの部屋を一つにし、不必要に大きかった玄関を削り、居間のスペースを拡張するというプランニングからスタートしました。

2つの部屋のつなぎ目の部分が狭くなっていることもあり、ひとつにするには少し無理があり、狭いほうの部屋をゲストルーム(客が来た時に寝泊りするスペース) にすることにしたのですが、普段( おそらくほとんどの時間) はこのスペースは、家族が使うことになるので

  • 視覚的に断絶しないこと。
  • 普段はゲストルーム以外の機能を果たすこと。

ということを踏まえて、パソコンをするスペースにすることにしました。

視覚的に断絶しないということから、格子で作った帯が2つの部屋を包み、接続し、そしてその格子の一部はパソコンデスク、照明、テーブル、壁掛けになり、単なる飾りではない多機能を持つオブジェになっています。
また、壁にも帯を這わせ、照明器具として利用しています。もう一つの帯は折り曲げられ、電話台を形成しています。これもまた、照明器具として機能します。収納スペースは壁面内に格納され、主張しないようにしています。
できるだけ空間はシンプルに構成し、格子の帯がより強調され、ダイナミックに浮遊するようにしています。