敷地面積4,600㎡、延床2,600㎡を超える木造3階建ての大きな集合住宅プロジェクトです。
大きな集合住宅となるため、コンセプトごとに棟を分けて計画することになりました。
一つの棟は共用スペースとなる庭のデザインに力を入れ、ちょっとした来客時には待合として使ったり、天気の良い日には本を読んだり談笑出来るスペースになるように計画しました。
これは共用スペースを充実させることは、各住戸一つ一つをハイスペックにするより費用対効果が大きいという考えの上に成り立っています。
入居者は日々、この緑豊かな共用スペースを楽しみながら出かけたり、帰宅するのです。
そしてここは、夜にはライトアップされ、幻想的に演出された上質な空間に変わります。
もう一つの棟は、ガレージハウスとして計画してあります。高速のインターチェンジから程よく近いこの場所は、高速道路を使った通勤やツーリングなど、車やバイクが好きな人へのニーズがあると考えられています。
各個人が自分の愛車と暮らす生活を重視しているので、こちらの建物には共用スペースなどは設けず、個々の独立した空間として計画してあります。
このプロジェクトでは、各棟にコンセプトを与え、入居者のターゲットを広げることで投資としてのリスクを分散しています。大きなプロジェクトならではのアプローチにより、特徴のある魅力的な提案にまとめることが出来ました。