敷地 | 神奈川県横浜市 |
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用途 | 専用住宅 |
設計 | STUDIO AK |
施工 | タツミプランニング |
竣工 | 2020.01 |
5人家族のための住宅です。
敷地周辺はまちづくり条例で奇麗に区画されていて、前面道路も広く、周囲の建物にはそれなりの品格と大きさが備えられているそんな環境の中に位置しています。
クライアントは敷地が角地であることからもファサードへのこだわりが強く、街並みを尊重しながらも主張はしたいとのご希望を当初からお持ちでした。
条例により、高さ、屋根の形状、仕上、外構、セットバック等、建物の形状は厳しく制限されているため、その枠組みの中でいかにクライアントの要望に応えるかがこのプロジェクトのキーとなりました。
エントランスは広くて天井高を一般的な住宅より高く取り、スリット窓から入ってくる光は壁と天井を柔らかく照らしていて、一番大きなボリュームであるエントランス部分を軽快に見せています。
クライアントが強く希望していた広い庭は建物のボリュームによって外界と区画され、建物からはどこからでも庭は見えるけれども、庭のプライバシーはしっかりと確保しています。庭と建物の連続性は広い空間をより一層広く感じさせます。
リビングには掘り下げた暖炉スペースがあり、暖炉を囲むようにソファが配置されていて家族やゲストとの団欒を演出するようになっています。
調理にスパイスをよく使用されるとの事なのでキッチンはダイニングと隔離していますが、視覚的な連続は持たせたかったのでガラスの欄間により天井は連続して見えるようにしてあります。
周辺の建物の調和、建物のダイナミズム、外と内との連続による空間の伸び、厳しい条例による制限など色々な挑戦と試行錯誤を繰り返してできた住宅です。