3階建ての木造の集合住宅です。
立地が駅から歩いてすぐというすごく魅力的な要素を持っている敷地のため、商店街の真只中というネガティブな要素を解決さえすれば、魅力ある物件として入居者に提供出来るはずという見立てから、では果たしてどのようにこれをクリアするかというご相談をクライアントより頂きました。
そこで、周辺環境による閉塞感の解消とプライバシーの確保を両立させるには何ができるか。
まずはそこからプロジェクトへアプローチしました。
キーとなるのは各住戸に設けた一坪の屋外空間で、そこは光を住戸に届け、奥まった開口部はプライバシーの確保にも役立っています。
リモートで仕事をする働き方の変化から、自宅でも気分転換しながら作業するスペースが必要になる人も増える中、そういう意味でもこの空間は柔軟に使われると期待されます。
季節の良い、天気が良い日には、この空間で読書やお茶やお酒を楽しめ、日常の生活に一つアクセントを与えてくれる、そんな魅力ある空間を持つ住戸の集まる建物を実現しました。